クローン病はいつ頃から前兆があったのか
今思えば、私の場合は小学生5年生(10歳)の頃にありました。
この頃は下痢もありましたが便秘気味でした。よくトイレで便が出にくくて力んでいたのを思い出します。 | ||||||||
下痢の時は、何度もトイレにくと肛門部分が痛くなってとても嫌でした。 | ||||||||
するといつの日か肛門の横にしこりが出来ました。 | ||||||||
これが痛くて痛くて痛くてとても痛かったです。 | ||||||||
病院に行くと痔瘻と診断されました。 |
この宣告は小学生の私にはめちゃくちゃショックだったのを思い出します。
痔瘻(じろう)について
痔瘻(じろう)は、直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができる痔のことです。 | ||||||||
肛門周囲に膿がたまる肛門周囲膿瘍が進んで慢性化すると痔瘻になります。 | ||||||||
つまり、大腸と皮膚が肛門以外に出口をつくってしまった状態を痔瘻といいます。 |
痔瘻の主な原因は、下痢などによって肛門の組織に細菌が入り込むこととされています。歯状線には「肛門陰窩(こうもんいんか)」と呼ばれる上向きのくぼみがあり、粘液を出す「肛門腺」と呼ばれる組織があります。小さなくぼみなので通常ここに便が入り込むことはありませんが、下痢をしていると便が入りやすくなり、肛門腺に大腸菌などの細菌が入り込むことがあります。
この肛門腺に大腸菌が入った際に、付近に傷があったりストレスなどで体の免疫力が弱っていたりすると感染を起こして化膿し、肛門周囲膿瘍になります。歯の隙間にばい菌が入り込んで虫歯になるのと同じようなイメージです。さらに肛門周囲膿瘍が進行して肛門の内外をつなぐトンネルができると、痔瘻となります。長時間、痔瘻の状態を放置しておくと、トンネルが何本もできて複雑痔瘻と呼ばれる状態になります。この場合、治療に難渋します。
肛門腺の感染以外には、裂肛(切れ痔)やクローン病という腸の病気でも痔瘻を生じることがあります。
私の場合は肛門の横にしこりができて、 | ||||||
最初は我慢が出来る痛みだが酷くなるとしこりが大きくなってきて我慢できなくなり | ||||||
夜も眠れないほど痛くてたまらなくなります。 | ||||||
この状態では自力で治すこともできないので病院にお世話になります。 | ||||||
ここまでなるとしこり部にメスを入れて排膿です。 | ||||||
この治療が痛くてたまらなかった記憶しか残ってないです。 | ||||||
小学5年生の私には恐怖しかなかったです。 |
肛門の周囲が化膿して腫れてズキズキ痛み、椅子に座れなくなります。時には38度以上の発熱を伴います。これが肛門周囲膿瘍です。この段階で自然に膿が出たり、医療機関で切開すると症状はいったん落ち着きますが、この膿瘍は肛門腺とつながっているので痛みは少ないものの常に膿が出て下着が汚れたりします。この状態が慢性化したものが痔瘻です。
肛門周囲が化膿し高熱を伴うことも<参考資料> |
<参考資料> | ||||||
https://medick.biz/resources/upload/products/th-n-01437.jpg |
痔瘻の治療
1.飲み薬(抗菌薬) |
もともと痛みが小さく、膿の量が少ない場合や自然に膿が出ている場合は飲み薬(抗菌薬)で経過を見ます。
自然に膿が出た場合、黄色で膿と分かることもありますが、血が混ざり、ただの出血と間違えてしまうこともあります。
2.切開して膿を出す |
膿が自然に出ていないものは、皮膚を切開して膿を出す必要があります。
外来で局所麻酔下に行いますが、痛みが苦手な場合や膿の量が多い場合は入院で腰椎麻酔下に行うこともあります。
3.手術による瘻管の切除 |
自然治癒はほとんどしないため、原則として手術で瘻管を切除します。痔ろうは膿の通り道の深さで種類が分かれます。8割くらいは低位筋間痔瘻と呼ばれ浅い位置を通りますが、坐骨直腸窩痔瘻と呼ばれる深く複雑なものもあります。
低位筋間痔瘻の場合は約10日間の入院ですが、坐骨直腸窩痔瘻の場合は3週間以上の入院が必要です。
<参考資料> | |||
https://ieda-hospital.jp/services/p99/ |
まとめ
私の場合、痔瘻と診断されてから10年後クローン病の症状が発生して診断されました。 | ||||||||
今考えると、小学5年生の頃からクローン病になっていたんじゃないかな?と思います。 | ||||||||
腹痛、下痢、は何度もやっていました。 | ||||||||
その頃は、クローン病の知名度がとても低かったから、ただの腹痛とか下痢で済ませられていたのでは?と思っています。 | ||||||||
痔瘻は55歳になってもたまに発症しています。痔瘻が発症すると下着を汚すので女性用ナプキンを使用して汚れないようにしています。少し恥ずかしいですが私には必需品となっています。 |
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何度かメスで幹部を切開しております。その他は自然に膿が出てきてなんとか手術もしなくて | ||||||||
現在まで痔瘻と付き合っております。 痔瘻が酷くなるときは、激しい下痢になったり、固い便が出て肛門を刺激したりすると発症している場合が多いです。 なるべく下痢や便秘にならないように普段から体調を崩さないことが一番のようです。 |
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16歳でクローン病と出逢い!43歳から透析生活とも寄り添っています!
当方もクローン病の初期症状は痔瘻でした。
その後30年放置・我慢しておりましたが、ある時出血がひどくなり治療を決意。
しりあいから良い医者を紹介され、今でいうシートン法にて治療しました。
時間はかかりましたが切開することなく緩解。